スタッフの思い 前馬悠聖

クラウドファンディング21日目となりました。

大学2年:前馬悠聖

 私にとって「歩いて発見!となみ野サマーチャレンジ」(以下サマチャレ)とは何か、どうしてこんなにもサマチャレが好きになったのかを考えてみました。

大学に入り何をしようかと考えた時、約10年間続けてきたバスケットボールをしてキャンパスライフを楽しもうとも思いましたが、家庭の事情や個人の力不足もあり諦めざるを得ませんでした。他のサークル活動でも馴染めず淡々と日々が過ぎていくこともありました。そんなある時、大学の授業の一部としてサマチャレという事業に運命的に巡り会いました。地元が砺波市ということもあり、小学生の頃から何となくサマチャレの存在は知っており、笠を被りながら長蛇をつくって歩く姿を見て、「この人達、暑いがに何やっとるがやろ?」とポカンとした表情で見ていた記憶があります。大学の友人にも「あんなことやって大変やね。」と何度言われたことか分かりません。そうです、正直なところ当時の私や友人のように、真夏に子ども達と4泊5日かけて130㎞の道のりを歩き切ることに関して簡単に価値を見出すことは難しいと思います。でも、そこにはサマチャレを経験した人だから分かる魅力があります。楽しさがあります。挑戦があります。感動があります。そして、出会いがあります。もちろん悩み葛藤し涙することだって。この事業を通した出会いがあったことで、今、私は小学校の教員になるという夢を確信づけられ、将来について希望を抱きながら勉学に励んだり、サマチャレでの研修に前向きに取り組んだりすることができています。さて、どのような出会いがあったのでしょうか。見ていくことにしましょう。

私は学生スタッフとして1年目にサブリーダー、2年目にリーダーを務めさせていただき、参加者の子ども達と一番近い距離で班をつくりながら5日間を過ごしました。本番1日目は、班の子ども達はほぼ初対面ということもあって緊張感が伝わってきたり、親元を離れることへの不安な表情が見えたりします。ところが、2日目、3日目と経過していくにつれて、またサマチャレ経験数が重なるごとに子ども達に大きな変化が表れてきます。準備・片付けが早くできるようになったり、泣いてばかりだった子が弱虫に負けず前を向いて歩くようになったり、友達の頑張る姿に気づいたり。他にも、歩くことに精一杯で励まされていた子が次は小さい子を支える立場になっていたり…など。最初は小さなことかもしれませんが、その成長が積み重なり、5日目には見違えるほど逞しい子ども達の姿があります。また、班の皆とお別れをする際にはスタッフ、参加者ともに涙を流す場面もあり、それは“5日間も”の苦しみが“5日間しか”の楽しさへ変わっていた瞬間でした。頑張る子ども達に、本気な仲間に、サマチャレのすばらしさに出会いました。大好きでいてくれる子ども達のためにも、年に一度の夏の大イベントが、これから先もずっと続きますように。

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