参考資料
■ 地域の魅力を体感する ■
社会は様々な情報に溢れています。インターネットやテレビでは世界中の出来事と共に、魅力や文化をバーチャルな世界で知る事ができます。子供達には、自分達のふるさとの魅力をそんな情報と共に知識に埋もれさせるのでは無く、体験を通して愛着を感じる機会が必要だと考えます。この事業に参加をし、目的地として目指した名所・旧跡で風や、音や、光を体感することは、個人のアイデンティティー形成に対しても大切な機会となるはずです。
■ 地域教育について ■
現在、地域教育の必要性が言われていますが、どんな事でも地域で取り組めば良い訳ではありません。教育の基本は家庭における躾であり、その基礎の上で小学校では生きていくために必要な基礎的な知識を学びます。この事業では、そんな家庭や学校では学びづらいと思われる体験教育の場を目指しています。世代や学校という枠組みを超えた人との関わり合の中、家族と離れて過ごす何時もと違った厳しい環境だからこそ、得られる経験が子供達の自立への一歩となるはずです。
■ 「生きる力」を育む ■
生きる力という言葉には様々な要素が考えられます。この事業を通して子供達には、苦しい状況を自らの力で乗り越える経験により、忍耐力や努力する必要性を学んでもらいます。更に達成する事で得られる「やれば出来る!」という思いは子供達の人生のベクトルを前向きに変えてくれるはずです。それ以外にも集団生活の中で仲間と協力する姿勢や、ルールを守る必要性、そしておもいやり等も培われていきます。また、学生スタッフには70時間の研修を通して、社会人基礎力となる行動力や積極性、応用力、判断力を培う機会となりますし、プレゼンテーション能力や組織運営力も身につけてもらいます。
●歩くことでの挑戦
一般的に、歩くこと・走ることは通常生活を行う上で基本的な行動です。しかし、便利で快適な現状の社会では5kmさえ歩いた事の無い子供も居ます。この事業では1日25km以上の歩行に挑戦します。足にはマメができたり靴擦れになったりしますし、足が疲労で痛む状況でも、我慢をしてゴールを目指します。誰でも出来る単純な事だからこそ抜け道や近道は無く、自分の限界と向き合いながら成し遂げた時に大きな達成感を味わうことができるのです。