保護者の皆様から感想文をいただきました

となみ野チャレンジ2024の終えて、事業を検証する目的で保護者の皆様から感想文を提出していただきました。

事業実施については、色々大変な事も多かったのですが、本当に実施できて良かったと思える内容でしたので一部を個人が特定できない様に一部修正した形で紹介させていただきます。


保護者からの感想文1

 今回、この取り組みに参加を熱望したのは、他ならぬ子供本人でした。実は、去年の夏休み以降、生活リズムが崩れて、なかなか学校に行けなくなった時期があり、親も子も落ち込んでしまう状態でした。そんな時、先生や友達のサポートもあり、少しずつ行ける日が増え、表情も以前のように柔らかくなって来たように感じました。そんな時に、となみ野チャレンジをやってみたいと切望したので、何かが変わるきっかけになればと想い、応募しました。

夏の挑戦は、やる気に満ち溢れ、準備も率先して頑張っていました。親と離れて過ごす二泊三日、大丈夫だろうかと心配ばかりしていましたが、班のみんなのお陰で、無事に過ごせたと聞き、安心しました。それどころか、体は、よぼよぼのおじいちゃんみたいでしたが、目はキラキラと輝き、逞しさが見られ、達成感と秋チャレへのワクワクが待ち遠しい感じすらしているようでした。

秋の挑戦の日を1週間前に控える頃、気持ちにまた浮き沈みがみられ、学校に数日行けなくなり、足も痛いと言い、秋の挑戦も無理かもしれないと半ば諦め半分で、会場に向かうと、スタッフの方々の励ましもあったのか、何かを諦めたのか、歩み始めたと聞き、途中でリタイアするかもしれないと思いながらハラハラしながら一泊二日を過ごしました。

ゴールに向かう姿を観ながら、また少し目に輝きが戻ったように感じ、あぁ参加して、良かった~。諦めないで歩けて良かった~。と、感じました。

家に着くと、出発前のイヤイヤの影は消えていて、ケロッとした表情で、お土産が有ると見せてくれたのは、『朝ごはんを食べた神社の石!これお守りなんやよ~あげる!』って、家族に渡していました。

今回参加して、我が家には、2部制は気持ちを維持する面ではなかなか厳しいのかなぁと感じました。体力的には2部制になった事で凄く楽だったと話していました。でも、今回、少人数で手厚く活動していただけたお陰で、我が子はゴールまで達成出来たことは感謝しかありません。今は、疲れた〜。って気持ちが、勝っているかもしれませんが、いつの日か、子供の糧となってくれると思っています。何も感じてない素振りをしていますが、凄く子供って敏感に感じ取っていると日々感じるので、親と離れて過ごすこの機会は、本当に、良い刺激だったと思います。本当に、お世話になりました。ありがとうございました。


保護者からの感想文2

 夏チャレ、秋チャレでは子供が大変お世話になり、ありがとうございました。スタッフや病院の先生方には夏チャレで怪我をした際には手厚く処置をして頂いたお陰で無事に完歩でき、本当に感謝しています。

進んで参加したいと言いましたが、研修から当日までは「行きたくないなー」と話すこともありました。夏チャレで怪我をして帰ってきてからも「秋チャレ嫌やなー」と言うこともあったのですが、秋チャレもおえると、「参加してよかった、自信がついた」と話していて、参加させてよかったな、と思います。普段は学校でのことなどたくさん話す方ではないのですが、レクでのこと、歩いている時にもっと声をだすようにとスタッフの方が声かけしてくださったと教えてくれて、とても楽しかったそうです。怪我をした際も処置をして下さったと話していました。夏チャレでは歩いたことよりも、朝起きたらオロに3匹も刺されたと話していました。夏チャレよりも秋チャレは涼しく余裕があったそうです。秋チャレでは夜間寒さがあったようでした。家でも歩調コールをしていることがあります。

 みんなと協力して活動できたこと、これだけ長い距離を歩ききったことを強みにしてこれからもっと成長していくのだろうと思います。帰宅後、チャレンジ証を大切に保管しています。小学生の兄弟が、楽しそうな様子を羨ましがっていたので、機会があればまた参加させたいと思います。今後もよろしくお願いします。


保護者からの感想文3

この度は、となみ野チャレンジ2024を開催いただき誠にありがとうございました。兄弟が以前に参加し、今回もぜひ参加させたい気持ちがありました。ところが新型コロナウイルスや参加希望者の減少といった開催中止が続きました。そして6年生になったのある日、

「お母さん、今年のサマチャレのチラシが学校にあったよ!」

と嬉しそうに持ってきました。去年中止でがっかりした様子が頭をよぎりましたが、参加の意欲に燃えている子供の気持ちを汲んで家族で参加の期待に盛り上がりました。

 参加者を増やそうと「学生ボランティアサポートがあるよ」「お医者さんもついていくよ」と声を掛けますが「うちは歩けないから無理」「夏でしょ。暑いよね。心配だわ」と断られます。そんな中他校ですが同じスポーツクラブの仲間が参加してくれることになりました。

 2泊3日のサマチャレは、緊張の開会宣言からはじまりました。以前参加した子供は、4泊5日で4年生だったので疲れた表情の中に限界を乗り越えた逞しさをにじませて帰ってきました。今回は体力に自信があるので、完歩はもちろん年下のサポートやチームの鼓舞に頑張ってほしいなという気持ちで送り出しました。親はインスタの更新が楽しみな3日間でした。送られてくる写真は、吊り橋や観光名所を巡り、緑豊かな中、生き生きと過ごしている様子が伝わってきました。スタッフの方々の細やかなサポートも感じました。天候にも恵まれて、帰ってきてからは「楽しかった」と満足気な様子でした。つらかったことはないそうです。

 秋チャレの夜が寒くて寝れず、疲れが次の日に残っていて大変だったようです。夜にスタッフが毛布など気づかってくれてうれしかったと話してくれました。136キロ歩いて、友達に自慢したし自信にもなったそうです。覚えていたら、スタッフになりたいそうです。

 困ったことは、親の事前研修と他の子供の中学最後の県大会が被っていたことです。良かったことは健康に帰ってきてチームのサポートもできていたようなので親は満足です。ありがとうございました。

 小学校最後の夏が楽しい思い出になったのは、スタッフの方々みんなが明るくて惜しみない労力を子どもたちに与えてくださったお陰です。これからも貴団体と事業が続いていくことを願っています。


保護者からの感想文4

夏チャレが終わった時、辛かった、ひどかった、死ぬかと思ったという言葉をたくさん口にしており、秋の参加を心配しておりました。秋チャレの日が近づくにつれ、『やだな〜』『行きたくな〜い』と口にしていましたが、心の底では行かなければいけないと思っていたようで、直接親に向かって『いかんでもいい?』『休みたい』とは言わずにチャレンジした事は大変偉かったと思っています。また、夏チャレ後『100キロウォークに比べたら、たいしたことない』と言い、今までなら文句を言いながらの内容でも平然と行っている様子が見られました。辛い経験をやり遂げたと言う思いが子供の中に自信として残っているのだと感じました。また、子供の話を聞く限りサポートしてくださった皆様に、きっとたくさんの文句などを言っていたのではないかと思っていますが、『将来の夢変わったかも。保護団体とか、支援団体とか』と話しており、子供の中ではまだ昇華されてないかもしれませんが皆様の関わりの大切さを感じてくれているのだと思っております。物理的な支援もそうですが、心理的支援はとても大変なことだと思います。時間をかけて準備し、サポートいただきありがとうございました。


保護者からの感想文5

今回、となみ野チャレンジに参加したきっかけは知人からの紹介で参加することとなりました。紹介された瞬間に子供は自分から「俺もやりたい。楽しそう」と言いました。その時は同じ校区に共通の友達はいませんでしたが、その一言でチャレンジしたいという気持ちが強く伝わってきました。親からするとそんな簡単なものではないと思うし、途中であきらめてしまうのではないかと心配もありましたが自分で考え、自分で行動する自立心が身につくとのではないかと思い参加しました。

子供はスポーツクラブのキャプテンをしています。キャプテンはただ頑張る、上手いだけでなく周りのチームメイトを見て声をかけていくことでチーム全体の成長させる義務があります。参加することでチームメイトの気持ちや立場を考えて自分らしさを表現できれば、所属しているスポーツクラブの成長にもなりますし、自分の思いをはっきり伝えられる強いハートも持てると期待しています。

となみ野チャレンジは実際に本人の様子を見ることはできませんでしたが本人の感想やサポートしてくださった方々のコメントを拝見すると体力的な問題はあまりなく、周りの参加者への声かけや盛り上げてモチベーションを挙げていたと書いてありました。今回の経験から本人も帰ってきてからは、ご飯づくりの手伝いなど率先してくれるようになりました。またスポーツクラブではキャプテンとして、1プレイヤーとして自信に繋がったと思います。人と人との関わりの中で身につくものあったと実感できたのではないでしょうか。

今回初めて参加させて頂きましたが、スタッフの皆様や学生スタッフの方々の準備、サポートがあって、子供を成長させる機会を設けて頂いたことに大変感謝しております。子供たちだけでなく、親としても子供を信じる大切さを知りました。スタッフの皆さんにも何か得るものがあれば、なお嬉しいです。

今後の皆様のご活躍、ご多幸を願っております。5日間本当にありがとうございました。


保護者からの感想文6

今回となみのチャレンジ2024に参加させて頂きありがとうございました。学校からチラシをもらって来て、秋チャレが学習発表会と重なっていたので悩みもしましたが、本人は「出たい!絶対歩きたい!!」とヤル気満々なので、その気持も嬉しく思い、よし!気持ちが変わらないうちに!!と申し込みました。

勢い良く申し込んだものの、4年生ということもあり、夏チャレの間は(暑い中大丈夫だろうか…)(今頃あこらへん歩いとるかな…)と心配ばかりで、親も我慢の3日間でした。夏チャレのゴールで聞こえてきた元気な歩調コールにはとても感動しました。

家に帰って来てから、子供は早速ゲームをしていましたが「つまらん、面白くないわ」と言って辞めてしまい(おおっ!?成長したんかな??)と思いました。…結局いつのまにか元のゲーム生活に戻りましたが(苦笑)しかし、後日、歩いた道をドライブすると、「ここで休憩した!」「塩めっちゃうまかった!」「味噌汁おいしかったから五箇山の味噌買ってー!」「ここの橋渡るとき歩調コールめっちゃ速くなったがー!!ゲラゲラwww」と、楽しそうにたくさん教えてくれて、心と体が達成感で満ちあふれていると感じました。

秋チャレは、涼しい気候と夏チャレの経験もあり、さほど心配することなく、楽しんで歩いて来て欲しいなという思いで見送りました。距離がのびたとは思えないくらい元気にゴールした姿はとても嬉しかったです。我が子ながら偉い!!と思いました。が、すぐ調子に乗る性格が出ていて、迷惑かけたんじゃないかとひっかかりもしました。来年も出るか聞くと「学習発表会と重なってなかったら出たい」と。今度は友達も誘ったら?と聞くと「こんな辛いこと、友達らちは乗り越えれん!!俺しか無理!一人で出る!」と、妙な自信がついています。(励まし合うことも学んでほしいな…。)

今回、夏チャレの道をドライブして、細いくねくねの山道でも意外とトラックや車通りがある事を知りました。秋チャレも含め、子供達を安全に誘導して頂いた事、熱中症にならないように気を張って頂いた事、食事や写真撮影等大変お世話になりました。素晴らしい貴重な経験をさせて頂きありがとうございました。


保護者からの感想文7

 秋チャレが終了して早くも2週間が過ぎました。

終わってみれば、案外あっという間の5日間でしたが、サマチャレの時も、秋チャレの時も、無事にゴールする姿を見るまでは両親とも不安でソワソワしていました。

というのも、親元を離れて2泊3日を過ごすのも初めてでしたし、もともとスポーツに打ち込んでいるほうでもありませんので、体力面でも不安があったためです(ただ、社交性と協調性だけはあるので、最後はそこで乗り越えられるだろうと思ってもいましたが)。

出発してからゴールするまでの間、いつリタイア連絡が来るかと何度スマホを見たことかわかりません。サマチャレで、疲れ果てて泣きそうな顔でゴールしたのを見たときは、頑張りに感動したと同時に、「もしかしてすっかり懲りて『秋は参加しない』と言い張るかもしれない」と思い、それでも仕方ないかとも思いました。

ですが、結局、秋チャレもすんなりと参加できましたし、元気にゴールもできました。きっと、つらかったこと以上に、仲間と乗り越える達成感が大きかったのではないかと思います。

小器用なタイプの子供は、普段、何でもサラッとできることを第一としていて、泥臭く努力することを避けがちです。だからこそ、となみ野チャレンジで、困難に立ち向かうこと、辛くても一歩一歩進むしかないことを身を以て知ってほしいと思っていました。5日間のチャレンジを終え、そんな親の願いがどこまで通じたのかはわかりません。表面上は今まで通りです。

ですが、(特にサマチャレのような)過酷な体験は、きっと本人の中で何らかの変化のタネになっているはずです。この先、へこたれそうになった時に、そのタネが芽吹いてくれればいいなと思っています。

最後になりましたが、団長さんをはじめスタッフの皆様、貴重な体験をさせていただき、またお忙しい中、準備からサポートまで本当にありがとうございました。


保護者からの感想文8

 参加のきっかけは、学校から配布されたリーフレットでした。参加の申し出も子供からでした。熱中症にならないか、無事完歩できるのか不安がありましたが、基礎体力は充分ある子のため応援することにしました。

 しかし、必要な物を揃えていくうちに、本当にアルミマットで寝るの?お風呂は学校のプール?衛生面は?と、親も本人も少しずつ不安な気持ちになってきました。が、そんな不安も、出発前の保護者参加者研修会でスタッフと顔合わせをしたり、仲間とレクを楽しんだりするうちに吹き飛んだようで、安心して送り出す気持ちになれました。

 いざ出発の日、本当に旅立つのかなあと信じられない気持ちでいる親がいましたが、結構あっさりと歩いていってしまって・・・夏チャレの3日間は行程表と利賀方面の地図を何度も見返していました。

 そしてゴールの日、遠くから「い~っちい~っちいちに!」と大きな声で帰ってくる子の表情のさわやかなこと!リーダーからは「良い声が出ていた。下学年だけでなく大人も勇気づけられた。」と評価していただきました。それを聞いて、親も子離れできた気がします。

 秋チャレからは、親も待つ余裕ができました。子が解団式を終えて、車の中に入った時、「なにか・・・変な感じ」と繰り返すのを聞いて、親の知らない世界から急に普段に戻ったからそれもそうだろうと思いましたが、旅の過程でどこで何があったか逐一尋ねる気にはなりませんでした。子供はこの5日間で仲間達とだけ共有の体験をし、成長した結果、親元に戻ってきてくれて、それだけで充分でした。

 となみ野チャレンジの魅力・・・最初はただ単純に他校の仲間と思い出作りができるといいと思っていました。が、この経験を通して同年齢の子との出会いだけでなく、大学生、社会人スタッフとの出会いによって息子自身の視野が広がったことは大きな収穫でした。帰ってからも、〇〇さんはどこの大学で、あの時こんなことを言ってねぇ・・・と話が尽きません。普通に小学生をしていて、大学生達と寝食を共にすることなんて滅多にありませんから。

 子供は高校生になったら、参加者を支える立場になるために、スタッフになりたいと意気込んでいますが、その時はまた、親として安心して送り出してやりたいです。

 今回はありがとうございました。

保護者からの感想文9

今回、このような貴重な体験に参加させていただき、ありがとうございました。

子供は末っ子で皆に可愛がられて育ったこともあり、あまり身の回りのことを自分でやらなければいけない環境におかれることがありませんでした。あまり初対面の人と上手にコミュニケーションがとれる性格でもなく、今回の活動に参加するにあたり、正直心配は大きかったです。「まだまだ依存心が強い子なのに、大丈夫だろうか?」「周りの友達と、うまくやっていけるんだろうか?」初日、集合場所に到着してなかなか車から降りようとしない子をみて、その不安はますます大きくなり、なんとか出発した時には、まずほっとしたのが正直なところでした。

最終日、そういえば親としても子供とこれだけ離れたのは初めての経験だったな、と思いながらゴール地点で子供を待ちました。インスタで活動の様子を拝見させていただいており、元気で歩いている様子や、朝や夜の様子をみて、「ああ、意外とちゃんとやってるな。」と安心することができていました。そして、ゴールテープを切って、改めて対面した我が子は。

男子3日会わざれば刮目して見よ、ということわざがあります。

「あれ?身長伸びた?」

そんなわけは無いのですが、いつもと変わらぬ笑顔でやってきた子供が、少し大きくなってみえました。

「どうやった?」と聞くとにやり、と笑いながら「意外とたいしたことなかった。」と嘯きます。いつもの我が子です。でも視線を逸らすその横顔が、やはり大人びて見えました。

あれれ、ちょっと待ってよ。そんな簡単にわかりやすく成長するもんかね。先を歩く子の背中をみて、「やっぱりおっきくなったよな?」と思い、なぜか少し寂しい気持ちが沸いてきました。「あれ?もしかして、子に依存してたのは親の方だったのかな?」疲れもみせずどんどん先に歩いていく子をみて、親としてまさに、「愛しさとせつなさと心強さを」感じていました。

その後、家に帰ってごろん、とソファーに転がる姿は、いつもの我が子でしたが、今回、確実に人生の中で成長につながるいい体験をさせていただけたのだと、実感しました。

ほんとうに、ありがとうございました。

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