「あんたはどうしたいん?」
クラウドファンディング60日目となりました。
今日は学生スタッフから、現在正会員となってこの事業に取り組んでいるスタッフのコメントです。
学生スタッフから会員となって感じていること
浦崎渉(ちょっぱ)
富山弁のこの言葉は、私が初めてとなみ野サマーチャレンジにスタッフとして参加した年の夏にある先輩に言われ、ずっと心に残っている言葉です。今思うと、私は自分の気持ちや思いよりも他の人の考え方を受けて、多くの人に認められるために行動をしていたように思います。そんなことを繰り返すうちに自分で考える力が弱くなり、周りの人の正解を求めるようになっていました。そんな私を見透かされたような言葉でした。
サマチャレでは、子供たちが自分の力を振り絞って限界に挑戦をしていきます。当然のこと、そんな子供たちの挑戦をサポートする私たちスタッフも、それぞれの役職で仲間とともにチームとして取り組みながら自分に挑戦をしています。そのチームが本当に持てる力を発揮するためには、本当の思い“本音”で向き合いお互いを認めあえるかどうかということが大切なことの一つであるように思います。そのことを考えるようになったきっかけがこの先輩の言葉だったのかなと思い、私にとっての重要な言葉の一つとなっています。
それから学生スタッフとして大学の4年まで活動をしてきました。私の中では目に見える大きい変化をすることはできなかったと思っています。4年目には自分が参加してから初めてリタイアする子供を出してしまい、正直悔しい思いが残る4年間でした。しかし、先の言葉を胸に様々なチームでサマチャレに携わらせていただくうちに、誰かと一緒に考え、悩み、最終的には自分で自分を決めていく過程を楽しめるようになりました。(僕の単なる自己満足で、周りの人をかなり振り回していたかもしれませんが…笑)
大学を卒業後、大学院に進学。神下団長からお誘いをいただき今度は社会人スタッフのサイドからサマチャレに携わらせてもらっています。院に在学中の2年間は、トレーナー側の仕事をごく一部ではありますが任せていただいていました。「これでいいのかな。」という思いを持ちながら研修に関わっており、4年間で感じてきたことを後輩たちに還元できているかと言われるとその大事な役割は十分には果たせていないと申し訳なく思っています。ただ、学生スタッフの取り組みを見ていて、私たちの時には出なかった考えが生まれていたり、私たちが繋いできたものがさらに進化していたりすることもたくさんあり、私が一番触発されている自信があります。後輩たちが自分たちで考え、判断し行動していく逞しい姿を見て、私も今以上にチャレンジしたいと思わされています。
現在は、教員として子供たちの人格が形成されていく人生の大切な時期に携わる日々を過ごしています。その中で大切にしたいと思っていることは、やはり「あんたはどうしたいん?」ということです。どう生きるかを自分の力で考えて行動していける人になってほしいという思いのもと授業や行事で声をかけています。そして、自分自身の思いを大切にすること、他者が大切にしている思いも尊重することを学んで欲しいと思っています。このように、お世辞でもなんでもなく今の私があるのは本当にこのサマチャレがあったからだとここで出会った人に感謝しています。
最後になりますが、会員として学生や活動そのものをサポートするにあたって、本当に多くの人が携わってくれているからできるのだということを実感しました。子供たちや保護者、地域の方々、学生スタッフ、社会人スタッフ、支援していただいている各種団体の方々。直接支援してくださる人もいれば間接的に力になってくれている人たちもいます。まだまだ、となみ野に十分に広まっている活動とは言えないのかもしれませんが、それだけ多くの人の想いが詰まってできている活動だということを改めて実感しました。その一部に私が関わらせてもらっていることがとても嬉しいですし、私は子供たちや学生にかける多くの人の思いをこれからも繋いでいきたいと思っています。