スタッフの思い 中村勇貴

クラウドファンディング48日目です。

大学4年:中村勇貴

 この事業は参加する子供達や私たちスタッフの将来の可能性を広げる学びの場になっていると思います。参加する子供達の中には、初めは足が痛くて歩けなかったり、ホームシックで家に帰りたくて泣いたりする子もいます。これまでの人生で経験したことがないような挫折をします。私たちスタッフは子供達がその挫折を乗り越えていけるようにサポートや声がけをしていきます。再び立ち上がり歩きだす子供達。時には仲間同士で支え合いながら、限界に挑戦する姿には胸を打たれます。5日目にゴールする時にはスタートの時よりも強く成長した子供達の姿を見ることができます。挫折を乗り越える経験、仲間同士で支え合う思いやりの気持ち、目標を達成した時の感動は学校教育や家庭教育だけで十分に学ぶことができるでしょうか。これからの社会で生きていくために必要な力を子供達に学んでもらうこのような地域教育の場が必要だと私は思います。

私たちスタッフもこの事業を通して多くのことを学ばせていただいています。事前の研修や事業本番を通して、これまでにしたことがないような経験をします。学生スタッフの多くは将来教員を目指しています。目標に向かう子供達の動機付けや、トラブルが起こった時にどう対処するかというこの事業での学びは教員として働く上で役に立ち、将来の子供達に還元できるものだと思います。この事業に参加する中で、うまくいかないことがたくさんあります。スタッフはそれぞれ課題にぶつかります。そうした時にできない自分と向き合うことになります。できない自分と向き合うことや自分を変えようとすることはものすごくエネルギーがいることだと思います。ですが何か状況を変えるためには自分自身が変わる必要があると思います。それが私がこの事業を通じて学んだことの一つです。その苦しい経験を乗り越えることができたのは理想とする先輩や、支えてくれる動機や後輩、キラキラした子供達と応援してくださる地域の方々のおかげだと思います。私は今年でスタッフ4年目になりますが今年はこれまで以上にスタッフや参加する子供達、地域の方々の力になれれば良いなと思います。

またこの事業の特長として地域性があることが挙げられると思います。若い世代に都会への憧れが芽生えていく一方で、地域への愛着が薄れていっているように感じます。その理由は、その地域でしかできない経験が不足しているからではないでしょうか。この事業ではとなみ野の旧所、名跡を自分の足で巡ります。場所の存在や雰囲気を知るだけではなく、自分の足で巡ることでオリジナルの思い出が生まれるでしょう。そのような思い出を作ったり、仲間たちと共有したりすることで地域への愛着が生まれ将来地元に帰ってくるきっかけになるのではないかと思います。私自身富山県の出身ではありませんが大学生活で何度も巡ったとなみ野は私の第二の故郷といっても過言ではありません。

この事業には将来の可能性を広げる力があると思います。子供達にとってより良い学びを提供できるように、またスタッフの手本になるように振舞っていきたいです。最後に、私たち学生スタッフ一同全力で取り組んで参りますが、事業の運営には皆様のお力が必要です。ご協力よろしくお願い申し上げます。

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