スタッフの思い 鍛治優花
クラウドファンディング42日目です。
大学3年:鍛治優花
この事業に参加して良かったことは多くあるが、まず本番前に何度か研修があるということが挙げられる。この研修ではいろいろなことに挑戦しながら自分自身と向き合ったり、仲間とともに課題に向き合ったりする。研修の中では自分の不出来な部分に嫌気がさすこともあったが、スタッフの姿を見て、いつもは中途半端にやめてしまうような私でも継続して取り組むことができた。このような研修を通して、段々人と話すのが不得意な私でも言いたいことが言えるようになった。それは研修の成果に加え信頼関係ができたからだと思う。私にはこのような沢山の人が同じ目的を持って真剣に取り組むということが新鮮で、それ自体が挑戦のようなものだったが、きちんと向きあえた分、本番後に得られた達成感も今までで一番大きかった。
しかし、その研修があったからといって本番がうまくいくというわけではない。そもそもこの事業のテーマが「限界への挑戦」というだけあって簡単なものではなかった。夏の暑い中130キロ歩くというのは大人の私たちでもなかなか大変でそれを小学生が歩くので正直最初は私も不安に感じた。途中で隊列から離れてしまう子も中には出てくる。私は去年のサマチャレで遅れた子を隊列に戻すセーフティーネット班を任され、遅れた子に対して声かけなどを行なっていた。初めの頃は遅れた子の中には気持ちが折れてしまいそうになっている子もいた。宿泊地についても親から離れていることもあって寂しそうな子もいた。しかし、日にちが経っていくにつれて子どもたちの様子はみるみる変わっていった。例えば前の人と間が空いてきたら周りの子が応援してあげたり、背中を押してあげたり、辛い中でも自分のことだけではなく班のことを考えられるようになっていた。初日は遅れて泣いていた子でさえ、そのようなことができるようになっていた。たとえ遅れてしまったとしてもみんなが待っている班に戻ろうと必死で早歩きをするようになっていた。何よりとても楽しそうだった。たったの5日間だがサマチャレに参加することで最終日には初日に比べて断然逞しくなっていた。
本番中、子どもたちだけでなくスタッフも限界に挑戦している。スタッフには様々な役割があるが、それぞれの仕事がきちんとされていなければ事業はうまくいかない。しかもその仕事も決められたことをやるだけではないし、起きたことに臨機応変に対応しなければならない。これからどうするのか話し合いを重ね、実践する。セーフティーは歩行中ある程度隊列全体の様子を見ることができるのだが、見えるスタッフや子ども全員がそれぞれに頑張っていた。その様子を見て自分もさらに頑張ることができた。
結果としては課題が見つかったかもしれないが子どもやスタッフが頑張ったことには変わりなく私自身小さくてもそれは自信になった。
このように自信と自分の成長を与えてくれるのがサマチャレの大きな魅力だと思う。